REIICHIRO featuring SHERPA
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8月10日(水)   〜ピースサイン〜

この日もいつものように北上していた。秋田に入ると北海道帰りらしきライダーをチラホラと見る。 「(ホクレンの)旗をさしてると箔がつくよなぁ・・・。」 なんてつぶやいていると、なんと向かいのライダーが自分にピースサインを出してくれたのだ!! 「おおぉーーーーーーーーっっ!!!すっげーーーーーーーーーっっ!!!@:*?;&%$!#“#$|¥だよ〜!!」 と、後半はお得意のカミカミ口調で意味不明な言葉を発してしまうほどテンションが上がっていた。 自分の腕を見たら鳥肌が立っていた。ここまでテンションが上がるのも旅ならではだろう。

ここから、『俺だけのオリジナルピースサイン発案プロジェクト』(北海道上陸までが期限)が自分の中で発足された。

あっという間に岩手まで来てしまった。わんこそばが食べたかったのだが、見つからなさそうだったのですぐに諦めた。 ふじ亭という小料理屋みたいなところで刺身定食を食べた。 見た目は高そうなところだったが意外とリーズナブルな値段だった。 会計時におばちゃんとトークをした。

おばちゃん「どこか旅行しに行くの??」
  俺   「いえ、自分をかっこいいオトコにするための旅の途中です(笑)」
おばちゃん「一人で??どこから来たの??」
  俺   「一人旅じゃないと旅とは言えないんですよ(←自論)
                地図とコンパスを頼りに川崎からずーっと北上してきました!!」
おばちゃん「えーっ!!すごいねぇ!!気をつけていってきてね!!」


おばちゃんにエールを送られて寝床探しに出発。 最初は休憩室24時間OPENの道の駅石神の丘で寝ようかと思ったがさらに近い所に健 康ランドがあったのでそこの仮眠室で泊まった。

この日の走行距離・・・・・・・・・270km(山形〜秋田〜岩手)
今日の御宿・・・・・・・・・・・・・・ゲンデルランド(健康ランド)
この日必要だと感じたもの・・・旅先で知り合った人と軽快に話せる話術

8月11日(木)   〜ミステリースポットツアー〜

土産物探しのために東北地方をグルグル回った。その途中でミステリーな場所をいくつか 回った。秋田県鹿角市では大湯環状列石というものがあった。最初に資料館を見て周り、 その後、本物の環状列石を見学した。

「なぜ、このようなものをつくったのだろうか?どのような意味を持っているのだろう か?」 などと、考古学者の気分になって見学していた。

次に、青森県にあるピラミッドを見に行った。ここはかなり荒れた道で、入り口から深 いダートで、数キロ続いていて、更に本命のピラミッドまでは獣道の登山道になっていた のだ。深いダートをシェルパとともに走り、登山入り口からはその場で知り合ったおっち ゃんとともに自分の足で上って行った。

  俺    「頑張りましょう!!」
おっちゃん「おうっ!!」


お互いを励ましあってやっと頂上に着く。 しかし、ピラミッドらしきものがない・・・。 とりあえず「岩」に登って景色を堪能した。 遅れておっちゃんも頂上に着く。

おっちゃん「ピラミッドはあったかい??」
  俺    「いやぁ、見つからないっすねぇ・・・」
おっちゃん「兄さんが乗っている岩がピラミッドなんじゃない??」
  俺    「これ!?まさかぁ、んなこたぁないっすよぉ(笑)」


聞いてみると入り口から登山道間にある鳥居のミニピラミッドもタダの岩だったらし い・・・。じゃあ自分が乗っていたあの岩が、ピラミッドだったんだ・・・。
知らずに罰当たりなことしちゃったなぁ・・・。おっちゃんに写真を撮ってもらい、下山する。

おっちゃん「キリストの墓には行った?あそこも拍子抜けするところだったよ(笑)」
  俺    「(これから行くのにそんなこと言うなぁ!!(笑))あ、マジっすか!」


おっちゃんと別れ、キリストの墓に向かった。ピラミッドよりは分かりやすくて入りやす いように道が舗装されていた。墓はキリスト(兄)とイスキリ(弟)の二つの墓があ ってキリストの歴史が記されていた。思わず「へぇ〜っ」と、連呼している自分がいた。 近くに資料館があったのでそこにも寄ることに。キリストのことだけでなく、地元の紹介 資料(こっちがメイン??)もあった。

ピラミッド登山とキリストの墓探訪でかなり疲れさせられたので、 マイナスイオンを浴びて癒そうと思い奥入瀬の渓流に行った。 日本にもこんな美しい渓流があったのかと思ってしまうほど美しい渓流だった。 銚子の大滝という奥入瀬渓流の目玉チックなところでたくさんマイナスイオンを浴びさせてもらった。

その後、ビジネスホテルに泊まろうと思い八戸に向かった。 途中に、「ここは北海道??」 と、思わされる県道があった。ずーっとまっすぐで果てしなく続いているような道だ。 「絶対、マッポがネズミ捕りやってるな・・・。」 しっかり法定速度を保って走った。案の定、走行者には気づかれにくい場所でおまわりさんは待ち構えていた。 そのおまわりさんは、俺を見るなり、「チッ!」という顔をしていた。 「とりあえず国家権力に一勝!(笑)」 八戸に着き、ビジネスホテルに泊まった。今旅初の一人酒をした。


この日の走行距離・・・・・・・・・240km(岩手〜秋田〜青森〜秋田〜青森)
今日の御宿・・・・・・・・・・・・・・ダアボ(ビジネスホテル)
この日必要だと感じたもの・・・探究心


8月12日(金)   〜さらば本州、初めまして北海道〜

朝起きて「恐山に行って修行する!!霊ガンを撃てるようになってやる(笑)」と第一声。 どうも旅にでると、普段の自分らしくない言動や発想が生まれてきてしまう気がする。荷 物を積んで恐山に向かった。途中猛烈に腹が痛くなったのでミニストップに緊急避難をし た。ついでにここで朝食をとり、地図を見ていると店長が話しかけてきた。

店長「大間から北海道?」 俺 「えぇ、そうです。」 店長「ここからだったら、3時間もあればついちゃうよ。」 俺 「えぇぇっ!!そんな早く着いちゃうんですか!!??(恐山に行っても時間余りそ うだ・・・。尻屋崎で寒立馬でも見に行こうかなぁ?)」


店長に礼を言って恐山に行った。入り口より数キロ手前に恐山冷水という天然水の飲み場 があった。「不老水」とも呼ばれているらしくとても冷たくておいしい水だ。旅の 疲れをじゅうぶん癒してくれた。これを飲んだ後の第一声は 「これで俺は死ぬまで二十歳の体だぁ!!(笑)」


恐山の入り口に着いた、人間界では感じられない異質の空気を感じた・・・。周囲から硫 黄の匂いがプンプンして、所々に落ちているお賽銭の10円玉が硫黄の成分で青黒くなっ ていた。おまけにカラスが祠の上で不気味に囀っている。

「さすがは日本三大霊場だぜ・・・。」 ここのお守りはご利益がありそうだと思い、交通安全のお守りを買った。場内に温泉があ ったが入らないで、ぐるっと霊場を回ってそそくさと帰った。

大間港の場所を確認しておいて先に本州最北端の地・大間崎に向かう。ここで本州最北端 の食堂『かもめ食堂』でホタテ丼を食べた。 その後、到達証明書を買って写真を取りまくって、大間港に向かった。大間港に着くと、 ライダーがたくさんいた。というより車とバイクでめちゃくちゃ混んでいた。 切符を買おうとバイクを停めた時に、サークルのO先輩とばったり会った。こんなところ で会うなんてすごい偶然だ。うちのサークルは部員同士を引き合わせる力があるといわれ ていたが、今回はその力を思い知らされた。すぐに切符を買ってフェリーに乗り込んだ。 北海道に着くまでの間、O先輩と今までの互いの旅の話をした。

O先輩「尻屋崎まで寒立馬を見に行ったのに馬が一頭もいないでやんの!!(笑)」 俺  「それはついてなかったですねぇ・・・。(行かなくて良かったぁ!!(笑))」

フェリーが函館港に到着。 「とうとう・・・、とうとう来てしまった。憧れの北海道に!!」 このときの自分は武者震いでガクガクしていたのだと思う。 シェルパのエンジンをかけて、勢いよくフェリーから飛び出した。北海道上陸完了!! O先輩と別れ、自分は函館駅に向かった。この駅を北海道一周のスタート地点にし て、北海道海岸線沿い一周(時計回り)をスタートした。とりあえず北海道らしいものを 食べたかったので、ラッキーピエロで「鯨バーガー」と「ラッキーバーガー」を食べた。 食事を済ませ再び出発。国道でも真っ暗で驚かされた。これから気をつけて走らなけれ ば・・・。良さ気な道の駅を見つけてそこで野宿をした。

この日の走行距離・・・・・・・・・271km(青森〜☆北海道☆)
今日の御宿・・・・・・・・・・・・・・道の駅知内
この日必要だと感じたもの・・・ツーリングライダーに話しかける勇気、
                   おまわりさんに捕まらない鋭敏な神経



第一部 完


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