RIVER PLATE SOCCER CLINIC REPORT
先月、日本初となるリーベル・プレートのオフィシャルサッカークリニックに参加した。
このリーベル・プレートというチーム、日本ではリバー・プレートと呼ばれることもあるが、 現地での正式な呼び方としてはリーベル・プレート(通称リーベル)となる。 同じアルゼンチンリーグに所属する強豪、ボカ・ジュニオールズと並び証されている名門クラブである。 アイマールやサビオラなどを輩出した世界でもトップレベルのチームなのだ。
そのアイマールらをユース時代から育てたコーチこそ、今回の講師となったレオナルド・ブスティである。 現在はリーベルでジュニアチームの監督をされており、ジュニア〜ユース年代の指導のスペシャリストともいえる人物だ。
受講したのは実技と講義の計2回。 元々は講義のみの参加予定だったのだが、学校の友人に誘われたので一緒に実技も行くことにした。 この実技トレーニングは10月20日に日本工学院八王子校にて行なわれた。
この日本工学院という所、初めてきたのだが、まずその広さに驚かされた。 専用の人工芝グラウンドがあり、室内のトレーニングマシンなどの設備も充実していた。 講師のブスティ氏も驚くほどで、写真やビデオを使って資料として記録していたらしい。 「リーベルに引け劣らない素晴らしい施設だ」と言わせたほどだから、そのすごさがわかるであろう。
そのブスティ氏、やはりというべきか、独特の風格が漂っていた。 何か特別なものを持っている人は誰しもを惹きつける魅力がある。 そういったオーラは登場した瞬間に伝わってくるものだ。
簡単な挨拶の後、すぐにグラウンドへ移動。 ファンルーツの副代表でもある今井さんという方が通訳を務める中、トレーニングが開始された。 聞きなれないスペイン語と、それを訳しながら喋る今井さんの大きな声がピッチに響き渡る。 その光景は代表チームの合宿のような雰囲気だった。
今回のトレーニングは日本工学院主催ということで、高校性向けのものだった。 そんなわけで、参加者のほぼ全員が10代。 開始前の準備室で数人見かけた年輩の方々は外から見学していた。 普段から学校の授業などで動いているとはいえ、連中についていくのは結構辛かった。
内容はドリブル、パス、シュートといった基本的な個人技術に焦点を当てたものだった。 ウォーミングアップも含め、実に興味深いトレーニングメニューがいくつもあった。 ただ、全体を通してのコンセプトがいまいち理解できず、不思議に思いながら行なっていた。 それでも楽しみながらできたので、予定の2時間はあっという間に過ぎてしまった。 最後にはオールコートでのゲームを行なって終了。
今回のクリニックが無料だったことからもわかるように、日本工学院側にかなりの宣伝要素があったのだろう。 来年から開講されるサッカーコースの存在をしきりにアピールしていた。 嬉しかったのは、学校側の粋な計らいで昼食をご馳走になったこと。 調子に乗って、一緒に来た友人と二人してステーキを注文してしまった(笑)。
その昼食の席でブスティ氏を発見し、すぐさま向かい合わせとなる位置を確保。 そこで先ほど疑問に思ったことを直接質問してみた。 ブスティ氏は英語はまだ勉強中らしく、時折通訳の今井さんの助けを借りながら話し合った。 彼によると今回は戦術的な面よりも個人技の要素を取り入れたらしい。 即席で集まった人たちに戦術的な指導をしてもあまり効果はないとのことだった。 その中で、個人技術向上のための色んなバリエーションのトレーニングメニューを行なったのだと納得した。 一週間後の講義にも参加することを伝えて会場を後にした。
27日は講義(こちらは有料)。 ビデオ映像を交えながらリーベルの指導方針などについて詳しく説明された。 実技トレーニングのときに行なったメニューもいくつか紹介されていた。 2時間の予定が1時間もオーバーするほど中身の濃い内容だった。
当然このときも一番前の席に陣取った。 多くのことを吸収し、より成長したいという意志の表れからか、最近では自分の中に積極性が出てきた。 昔は遠慮して後ろの方に座っていたものが、だいぶ進歩したように思う。
最後にブスティ氏本人からディプロマが手渡され、講義は終了した。 多くの新しい発見があり、自分自身にとって良い刺激になったクリニックであった。
*この講習会の模様は『月間サッカークリニック1月号』に掲載されています
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